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人と地球に″ここちよい″をテーマに、茜、藍、枇杷の葉などの薬効成分の高い草木やベンガラ泥で染色した麻(ヘンプ)褌、麻(ヘンプ)ふんティ等自然のエネルギー溢れる衣料品や手織り品と、会津木綿の衣料品を制作、販売しております。

「衣服は大薬」という言葉があるように、服は薬です。自然素材や草木染めの衣服(草木の持つ薬効成分を衣服に移したもの)を身に付け、皮膚を通して薬効を取り込むことを「服用」といいます。

【ヘンプについて】
*ヘンプとは?
ヘンプ(麻)はアサ科の一年草で、約110日で3~4mに達し、茎の直径は2~3㎝になります。古来より人々の暮らしに深く関わってきた植物で、糸、縄、網、布、衣服などの原料として一般に広く使われてきました。

*ヘンプ生地の特徴
肌触りがよく、肌の弱い方にも安心して身につけていただけます。繊維に微細な穴が無数にある多項構造を持つことから、吸水・速乾性、調湿性に優れており、抗菌、消臭の効果もあります。夏は涼しく冬は温かく、一年中快適に利用することができます。

【染色について】
茜、枇杷の葉、藍など薬効成分の高い草木と、ベンガラ泥などの天然染料を用いて一枚一枚丁寧に手染めしております。

*茜ー浄血・保温・からだ全体の活性化
万葉集にも詠まれる薬草。緋色の染料。昔は赤ちゃんの産着や女性の腰巻きに用いられていました。漢方では通経、浄血、解熱、強壮、神経痛、リウマチ薬として使われます。またセイヨウアカネは腎臓結石、膀胱結石の薬として使われています。

*藍ー抗菌・排毒・免疫系の強化
虫除け。新鮮な藍葉の汁液は毒虫の刺傷、腫毒に外用。藍実は漢方で解熱、解毒等に用いられている。

*枇杷の葉ー排毒・免疫系の強化
昔はよくお寺に植えられていて、お坊さんが病気の人に処方していました。
葉の煎じ汁は清涼健胃薬として暑気払いに用いられ、皮膚を滑らかにし、汗泡によいことから浴湯材に用いられました。
枇杷は葉、樹皮、種を薬用とし、古来より民間療法の妙薬として用いられています。
有効成分のアミグダリンはビタミンB17になり、腹痛、腰痛、リウマチ、内蔵の痛み一切、火傷、皮膚病一切に、喘息、気管支炎、アレルギーなど万病に効く魔法の木です。

*ベンガラ染料
ベンガラは土から取れて土に還る天然・無害の顔料です。インドのベンガル地方より伝来したことからそう呼ばれています。
日本の暮らしにも古くから根付いている素材で陶器や漆器、また防虫、防腐の機能性から家屋のベンガラ塗りとしても使用されてきました。
経年変化に強く、日光による褪色がないことも特徴です。土から取れた古代色「ベンガラ」は大地の色であり日本の暮らしを彩る色なのです。
(古色の美より引用)

会津木綿について
会津木綿(あいづもめん)は、陸奥国会津郡(現在の福島県会津地方)に400年前から伝わる伝統工芸品。

木綿平織の堅牢な織物で、古くから野良着などとして広く着用されていました。紺地に白い縞を織り出すものが元々一般的でしたが、現在は赤や緑など様々な色の縞柄が織られています。厚みがありふっくらとした質感で、一般的な木綿平織物に比べて縮みにくい性質があるため、ご家庭での洗濯にも耐えられます。
経糸を小麦澱粉の液に漬けて固く糊付けし、横糸を織り込んでいく工程に特徴があり、糊付けしたことによる細かな節が経糸と横糸の間に空気の層を含む役割を果たしています。生地によく空気を含むため、汗をよく吸い込み保温性に優れ手おります。
そのため、会津木綿は夏涼しく、冬は暖かく、一年を通して着られる素材と言われています。